IT最先端のはずが、いつの間にか・・・

今から20年ほど前、スマホが生まれる前に私はPDAを使っていました。
PALMという機種でした。
随分前のことで、今はスマホになじんでしまっているので、どのように使っていたかは
記憶が薄くなっていて具体的にははっきりと思えていません。

先日、オードリー・タンさんの講演を拝聴しました。
その話の中で、当時、PDAで日本の「ザウルス」というものに驚かれたそうです。
日本は、未来のテクノロジーを実現している国だ、と。

ところが、現在は日本は残念ながらデジタル後進国の地位に甘んじています。

さて、私は介護支援専門員と言って介護保険関連の仕事をしています。
介護保険が始まった当時介護保険はITの最先端を走っている、と言われていました。

大きな目玉は、「電子請求」です。
それまでの医療の現場では、レセプトという請求書を紙ベースで起こして、請求するのが一般的でした。

ところが、介護保険の請求では、PCの前に座って、請求データが出来上がると
エイヤっと、請求ボタンを押すと、インターネット回線を通して請求が国保連に届くようになったのです。
そうです、当時は画期的なシステムでした。

はたまた、介護保険制度が成立し、業務に必要な帳票類が発表されたとき
「これは、パソコンを使って処理しないと莫大な時間がかかる」と直感的に感じ、
ただでさえ給料が低いのに、うちの妻にお願いして、PCを購入しました。
それまでは、ワープロは扱ったことはあったのですが、PCは全くの初心者。

PCを前に、扱えるようになるまで悪戦苦闘の日々を過ごしましたが、
そのかいがあって、介護保険制度が動き始めるときには基本的なPC操作はできるようになっていました。

当時、ヘルパーしかやっていなかった中年の女性の方も、
必死な思いで、なれないPCソフトが扱えるようになるように、苦労されていたことを覚えています。

あれから、20年
介護分野はデジタル分野で最も遅れている業界のひとつに挙げられています。

デジタル最先端を走っている、と自負していた制度は、どこに行ってしまったのか・・・

20年前、テクノロジーで最先端を走っているとオードリー・タンさんをうならせた日本の技術
20年前、ITの最先端を走っていると自負していた介護業界

もしかしたら、介護業界のこのデジタルに関する停滞の状況は、
日本の停滞の状況を象徴するものではないかな?と感じるようになりました。

「シン・ニホン」アンバサダー、ディープラーニングG検定及びそのコミュニティへの参加など、AI、デジタルの現状を他の介護関係者より、肌で感じることができる環境にいることができています。

AI・データ・デジタルという技術は、使い倒さないと今後の日本が沈没してしまうのではないか、と危惧を持っています。

今、現在、デジタル革命のまっただなに私たちはいます。政府もデジタルトラスフォーメーションを強く推奨しています。

介護関係者の方々に、強く訴えたいことがあります。
20年間、停滞し続けてきた介護のデジタル技術。
今こそ、この変化の波に乗り、停滞から脱却する時期ではないでしょうか?

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