対話は大切

もう、2年半ほどになると思いますが、私がAIに興味を持ち、どのような仕組みでうごいているのか?何が出来て何が出来ないのか、ということを知りたくて勉強を始めました。

AIについて勉強したことを妻に話していましたが、当時は妻はAIに対して強い拒否感を持っていました。

「人の代わりに考えてくれるような機械は、人間を退化させる。」とか、「人にとって必要もないもの、もっと言えば、悪魔のような機械ををつくりだそうとしている」という主張でした。

その間、飽きもせず、AIにできる事、AIには出来ないことなど、学んだことを説明してきました。
で、先日、妻と話していると(その妻は、小学校で非常勤講師をしていますが)、面白いことを言い始めました。

例えば、児童一人一人の得意・不得意分野や、学習の進み具合で遅れていること、苦手意識を持っていることなどは、機械(AI)の力を借りて、明らかにすることは出来るかもしれない。でもね、遅れを取り戻したり、苦手を克服するためのモチベーションややる気を引き出すのは、人間にしか出来ないことなのじゃないかな?

だから、機械(AI)が得意なことは機械(AI)に任せて、子どもたちの心に寄り添う仕事は人間である先生が担うべきだろう、と。

そうだと思います。論理的な作業に関しては、人はAIにはかなわなくなってきています。アメリカのクイズ番組でアメリカクイズ王がAIに敗れたこと、宇宙の水素原子の数より多いとされている打ち手の数を持っている囲碁でも、人間は歯が立たなくなっています。プライマリーケアでは、その疾患の専門医師ではなく、一般のお医者さんの誤診率は、実はAIに劣っているといわれています。

そのようななか、論理的な解決方法が可能な課題に関しては、実は、AIに任せた方がいいとも言われます。
では、人は何をしたらいいのでしょう?

理系・文系という分け方がありますが、そうではなく、「自然科学分野」と「人文科学分野」という分け方はどうでしょうか?
このような予測をしている研究機関もあります。
AIが発達したら、医師はいらなくなるが、看護師がいらなくなることはない、と。
どういうことかと言うと、根拠・データに基づいた診断では、人間よりAIの方が能力を発揮する事になる。しかしながら、人を直接看病する看護師は、根拠・データだけでは太刀打ちできない人相手の仕事だから。、というのです。

また、インテリジェンスが高いといわれている職業ほど、AIに取って代わられやすいとの予測もあり先ほど出てきた。医師をはじめ弁護士・会計士など合理的な判断をベースにした職業です。
一方、看護師や教師、ソーシャルワーカーなど人を相手にする技術が不可欠な職業は、そうそうAIに取って代わられることはないだろう、というのです。

そこで、妻が話した結論ですが、テクノロジーが進んで言っているので、そちらのリテラシーを高めていく事は当然必要でしょう。でも、それに劣らぬくらい、いや、テクノロジーよりも濃い濃度で人に対する理解や技術の力を高めていくことが、これから先の時代には必要になってくるのでしょう。

あれほど毛嫌いしていたAIに対し、共生していくための必要性まで考えるようになった。
夫婦間といっても、やはり対話は大切なのだなぁ、と思いました。

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